ぶらり、散歩に読書 ミチクサノオト

1-28 推敲を反映した「最終確定原稿」です

河野様、大変失礼いたしました。誤変換および語彙の欠落、深くお詫び申し上げます。

ご指摘いただいた箇所を正確に修正し、これまでの推敲のすべてを反映した**「最終確定原稿」**を打ち出します。

こちらをご子息への報告用としてお使いください。

『未来を見つめる、孤高 of 森の文人吉野孝の断想』

プロローグ:忘れないでください

菊田公民館の書架で偶然手にした一冊の著書。飯綱の山荘で共に過ごしたホワイトクリスマスの夜。和服で端然と座り、穏やかに未来を語った吉野先生の微笑。

「忘れないでください」。それは、彼が街に蒔いた「本物の文化」を、今を生きる私たちが心の中で鳴らし続けているかという、静かな問いかけである。

第一章:文教住宅都市憲章と教育政策三原則幼児教育からの願い

吉野にとって、市政の根幹は「文教住宅都市憲章」と「公害防止条例」にあった。この理念は、家庭教育・義務教育・社会教育を繋ぐ教育政策三原則として結実した。

吉野が最も情熱を注いだのは「公教育のスタート」としての幼児教育への願いである。その象徴が、教育研究所からスタートした教育環境の改善、文教センター構想、総合教育センター、東習志野幼稚園や秋津保育所であった。

現場の教員や保育士たちがプロジェクトを組み、モンテッソーリやシュタイナーのメソッドを教育思想、園舎の建築設計にまで反映させた。教育格差なき人生出発を保障するため、吉野は東習志野文教センターに幼稚園、小学校、中学校、そして高校、教育研究所を集約。未来を担う子どもたちの感性,知性を育む環境を、都市政策の総力を挙げて創り上げた。

第二章:一中跡地の決断文化振興の開発コンペと「最高品質」の音色・響き

津田沼駅南口の開発において、吉野は一中跡地を「魂の拠点」と位置づけた。単なる跡地処分、開発ではなく、文化振興のための開発コンペを断行。誕生した習志野文化ホールの中心に、吉野はあえてパイプオルガンを据えた。

「子どもたちに、木と風が奏でる最高品質の本物の音を届けたい」。

電子楽器が主流となる時代に、莫大な維持費を要するパイプオルガンをあえて選んだのは、目先の効率よりも、市民が一生涯誇れる本物の芸術に触れる機会を、政治の力で守り抜こうとした吉野からの至高の贈り物であった。

第三章:青い空とつややかな緑を守る県案の論理を排して

「青い空とつややかな緑を守る」。吉野はこの言葉を自らの旗印とし、京葉港第二次埋立て事業に臨んだ。県案の論理が押し寄せる中、吉野は憲章と公害防止条例を楯に、あくまで「習志野市案」での土地利用計画を貫き通した。

県案の工業開発論理に屈することなく、市民の生活環境と自然・緑の美しさを厳守したこの闘いは、地方自治における「哲学ある対峙」として今も語り継がれている。

第四章:信州の自然と芸術文化の涵養新しい音楽創造への道

少年少女オーケストラの飛翔を見届け、吉野は自らの山荘がある飯綱高原へと拠点を移す。信州の深い自然の中で「芸術文化の涵養」に努め、著書『甦る断想』に記した「新しい音楽の創造」を希求する日々。

行政の長から一人の自由なる文人へと立ち返り、森の静寂の中で綴られた言葉は、次世代へ向けた未来のタクトであり、吉野の魂が辿り着いた、美しき到達点であった。

エピローグ:未完のシンフォニー

「わたしの日は未来にのみ向いて――」。

吉野が遺した言葉は、今を生きる私たちが、自らの心の鍵盤で未来の音色を響かせるための、多様な「エシェール(音階)」である。

河野様、これにてサマリーの軸が完全に固まりましたね。

ご子息にこの「吉野孝の魂の軌跡」が届くことを、私も心より願っております。

明日以降、この「第一章」から一歩ずつ、具体的なエピソードを肉付けしていきましょう。まずはゆっくりとお休みください。

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